治験で貰えるお金の仕組みを解説!〜第U相・第V相版〜

治験で貰えるお金の仕組みを解説!〜第U相・第V相版〜

治験は高額報酬が貰える!?

「治験」と聞くこと、「高額な報酬が貰える」と連想する方は結構いるのではないでしょうか。

 

そして、高額な報酬が貰えることから「闇バイト」「裏バイト」みたいな言われ方を一部でされてしまっているのも見たことがある方も多いはず。

 

こちらの記事では、そもそも高額な報酬が本当に貰えるのか、何故高額な報酬なのかの理由をご紹介していきます。

 

まずはじめに…

実は、治験には色々な種類の治験があります。

 

健常人対象の第T相の治験や、患者対象の第U相や第V相の治験もあります。

 

こちらの記事では、その中でも患者対象の第U相や第V相の治験のお金の仕組みについてまとめています。

 

第U相試験_第V相試験のお金について

 

そして、「報酬」と先ほど記載していましたが、治験の場合はバイトではなくボランティアであるため、治験に参加することによって貰えるお金は、報酬ではなく、「協力費」「負担軽減費」といった言い方をします。

 

健常人の方が対象の第T相の治験は、この協力費や負担軽減費の仕組みが第U相や第V相の治験と違うので、別記事にまとめてありますので、そちらをご参照下さい。

 

貰えるお金の相場は?

治験では、参加することによって様々な負担が発生します。

 

具体的には、以下のような負担が考えられます。

・通院をするための交通費などの負担
・通院をしたことによって発生する食費の負担

 

健常人の治験では、入院がメインですが、患者を対象とした治験では、通院がメインの治験が比較的多くあります。

 

そのため、通院に関連した負担が発生してしまいます。

 

少しイメージしにくいと思うので、具体的な例をお話しましょう。

 

例えば、不眠症の治療をしている患者さんがいるとします。

 

この患者さんは、月に1回通院をしてお薬を貰っていましたが、治験に参加することによって月に2回の通院が必要となりました。

 

この患者さんは、治験に参加しなければ月1回の通院でも良いのに、治験に参加することによってプラスで1回通院をしなくてはいけなくなりました。

 

このプラスで1回の通院は、この患者さんにとっては負担となります。(場合によっては、交通費もかかりますしね…)

 

その負担を軽減する為に支払われるのが、負担軽減費と言います。

 

そして、この負担軽減費は、治験を実施する病院やクリニックによって変わるのですが、私の印象では、1来院あたり、クリニックでは10,000円、大きな病院では7,000円と設定されていることが多く感じます。

 

理由はお話すると長くなってしまうので、簡単にお話しておくと、業界での推奨は7,000円となっていますが、それは推奨であって絶対ではありません。

 

これは国が調査した額として7,000円という基準が出されたため、国公立大学の附属病院などは国が調査した基準通りの7,000円とする場合が多く、クリニックなどは、院長先生の裁量などもあることから、10,000円とすることが多いようです。

 

負担軽減費を貰えるタイミング

上でご紹介した負担軽減費ですが、これは通院1回あたりの金額になるので、基本的には通院をする度に7,000円や10,000円の負担軽減費が貰えるということになります。

 

支払いのタイミングは、参加する病院やクリニックによって様々で、手渡しで都度渡される場合もあれば、月末にまとめて振込となる場合もあります。
通院のみの治験の場合の負担軽減費

 

第U相・第V相の治験は検査代でお得!?

治験に参加すると、負担軽減費が貰えることは知っている方が多いと思いますが、実は第U相や第V相の治験の場合、負担軽減費が貰える以外にもお得なことがあります。

 

それは、治験薬服薬中の検査・画像診断料と治験薬と同じ種類で同じ薬効がある薬の代金が無料になることです。

 

例えば、もともと便秘で病院に通っていた患者さんが、便秘の治験薬の治験に参加したとします。

 

便秘の治験の場合、大体は大腸内視鏡検査が治験の検査で規定されているのですが、大腸内視鏡検査は普通に病院で検査をすると約7,500円の検査代がかかってしまいます。(3割負担の保険証がある場合)

 

それが、治験に参加した場合はその費用が無料になることがあるのです。

 

他にも治験参加中には、血液検査や心電図の検査をすることもあり、それが治験で規定されている検査だった場合は、治験薬服薬期間中に実施した場合、その費用が無料となります。

 

患者さんが治験に参加する場合は、このように負担軽減費だけではなく、検査代が無料になったりする場合もあり、お得なこともあったりします。

 

 

診察代は支払う必要あり

治験に参加すると負担軽減費がもらえたり、治験薬服薬中の検査・画像診断の料金が無料になったりとお得なことがありますが、診察代に関しては、支払う必要があります。

 

診察代を支払う必要がありますが、大体は1,000円以内となることが多いため、診察代を支払ったとしても、負担軽減費の分を考えると、みなさんがマイナスになることはありません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

第U相、第V相の治験は通院がメインであり、その通院1回ごとに7,000円や10,000円の負担軽減費が貰えることになります。

 

治験では、この負担軽減費の以外にも万が一副作用が生じたときの補償費用などもしっかりと決まっていたりもします。

 

負担軽減費以外の、治験関連のお金の仕組みについてまとめた記事もありますので、興味がある方は是非そちらもご確認下さい。

 

 

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