【開発担当者が教える:第1弾】女性の治験募集について

女性,治験

新薬の開発に関わっている筆者が、治験に関する様々な疑問について、専門家視点から考えをまとめているページになります。

 

治験に参加者(モニター)として参加したこともありますし、治験のデータを集める側の立場でも仕事をしているので、様々な視点から疑問に答えていきたいと思います。

 

今回の記事は、女性メインの内容となりますが、男性の方にも共通する部分がありますので、是非ご参考になさってください。

 

※本記事は、ボリュームが多いため、質問に対する回答を先に記載しています。

 

 

 

夏休みや春休み等を利用して、治験に参加してみたいと思っています。
女性が参加できる治験は、どこから探せば良いのでしょうか?
現在、有料の紹介サイトに登録していますが、登録した方が良いサイトなどあれば教えてください。

 

また、私は普段から喫煙をしていますが、治験参加の間は禁煙をしなければいけないのでしょうか?

 

【21歳女性・学生】


 

さっそく、上記質問について、補足事項も盛り込みながらお答えいたします。

 

結論だけ知りたい方向け(筆者の回答)

※詳細な解説は後述しています。

 

健常人の女性が参加できる治験は限られてしまいますが、健康食品・化粧品のモニターや疾患を持っている方対象の治験は募集がそれなりにあります。(都市部に多い傾向にありますが・・・)

 

希望報酬として、「10万円程欲しい!」など、高額の報酬が欲しい場合は、女性の場合はなかなか案件が少ないですが、「2〜3万円でも良い」ということであれば、比較的募集が多い化粧品や健康食品のモニターをおススメします。

 

夏休み春休みを利用して、入院をする治験(高額報酬の場合が多いです)は、人気が高く、例えば夏休みであれば、4〜5月くらいから、「JCVN」や「VOB(ボランティアバンク)」、関西在住の方であれば、「インクロム」などの無料の治験募集サイトに登録をして、こまめに案件をチェックしておくと良いでしょう。

 

上記のサイトであれば、健常人女性を対象とした治験はもちろん、健康食品や化粧品のモニターなど幅広い案件が紹介されているのでおすすめです。

 

また、有料サイトについてですが、筆者はあまりおススメはしません。
理由は、上記の無料サイトに登録しているだけでも十分な治験の案件が紹介されていますし、”有料だから治験に参加しやすい”ということは無いからです。

 

最後に喫煙についてですが、健常人を対象とした治験の場合は、禁煙である場合がほとんどで、入院の場合が多いため、喫煙をしてしまったらすぐに見つかってしまい、場合によっては、脱落となってしまいます。

 

喫煙がどうしてもしたい場合は、喫煙に対する条件が比較的緩い、疾患を対象とした治験に参加するか、健康食品や化粧品(こちらは規制されている場合も結構ありますが・・)のモニターの方が良いかと思います。

 

◆VOB(ボランティアバンク)


 

女性を募集している治験の詳細

こちらのサイトにお越しになった方の中にも、女性の治験の募集が少ないと感じた方は多いのではないでしょうか。

 

治験には、色々な種類があり、その種類によって、女性の募集数も大きく変わってきます。

 

治験を探すうえで、まず始めのステップとして、どのような治験に参加したいかというところから考えてみましょう。

 

以下に簡単に例を記載してみます。みなさんはどれに当てはまりますでしょうか?

 

@とにかく高額の報酬が欲しい!(薬を飲むのにはそんなに抵抗は無い)
A薬はなんか怖いし、嫌だけど、治験には興味はある・・・
B持病があるので、どうせなら治験に参加して報酬も貰いたい

 

それでは、次に@〜Bの治験(臨床研究含む※)の特徴について見てみましょう。

 

※・・・「治験」と「臨床研究」は異なるものですが、大雑把に、「健康食品のモニター」などは、「臨床研究」であり、「新薬のモニター」は「治験」というようなイメージです。

 

番号

協力費

女性の募集

入院・通院

@

入院が多い

A

通院が多い

B

通院が多い

 

@の方について

恐らく、世間一般でよく使われている「治験」のイメージと合致する考え方でしょう。

 

「3泊4日で10万円!」など、短期間で高額の協力費が貰える治験であり、最も人気がある一方、実は女性の募集は少なく、仮に運が良く対象者になったとしても、治験参加前の事前検査で通らない人が多いのが特徴です。

 

その理由は、@は「健常人」を対象としている治験が多く、「健常人」とは、血圧やBMIや肝機能や腎機能など、様々な条件をクリアしている必要があり、やはりそこまで健康な人はあまり多くないため、「脱落」という形で、事前検査で治験が終了となるパターンが多いです。

 

事前検査で脱落となった場合には、協力費は3,000円など、交通費分のみ(実費ではなく定額で支給される場合がほとんど)になります。

 

脱落となっても、ボランティアの方には不利になることが無いよう協力費は支払われますので、そこは安心できます。

 

Aの方について

Aの方は、治験に参加した際の副作用などが怖いなどのイメージがある方が多いかと思います。
どんな薬でも、副作用は必ずあります。そのため、「絶対に大丈夫です」とは言えません。

 

しかし、「口コミだけを信じていませんか?治験の副作用について具体的に徹底解説!」の記事にも記載しましたが、副作用の発生頻度は、抗がん剤など、強い作用の薬を除けば低頻度での発現です。

 

また、厚生労働省によって、新薬の開発については、厳格に規制がされています。
そのため、リスクは最小限に抑えられた状態で治験は実施されています。

 

とはいえ、やはり未承認の薬を飲むことに抵抗がある場合は、化粧品や健康食品のモニターをおすすめします。

 

化粧品や健康食品のモニターは基本的には、通院を2〜4回程度の場合が多いです。
こちらにも事前検査がある場合が多く、事前検査で脱落してしまった場合は、3,000円、その後、条件をクリアして先に進んだ方だと、合計で2〜4万程の協力費になる場合が多いです。

 

Bの方について

Bの方は、対象の疾患を持っていて治験参加を考えている方になります。

 

疾患がある場合は、治験の段階では、第U相、第V相と呼ばれており、第T相(健常者が対象)の治験と比べると、条件はかなり緩めになっている場合が多いです。

 

協力費も、1来院あたり7,000〜10,000円で設定されている場合が多く、更に治験の為に実施する検査・画像診断料や同種・同効薬の費用は製薬会社が負担をします。
(診察料のみは皆さんの負担になる場合がほとんどですが、500〜1,000円程がほとんどです)

 

協力費が貰えるのはもちろん、Bの方の場合、持病の精密検査(治験で規定された検査)を実施した場合には費用が0なのは、かなり大きなメリットと言えるでしょう。

 

具体的には、慢性便秘の治験に参加した場合、大腸内視鏡検査が治験の項目に入っている場合が多いです。

 

大腸内視鏡検査は、通常みなさんが病院で行うと、約8,000〜30,000円程の費用がかかりますが、治験で検査が規定されていた場合は、無料になります。

 

その為、気になる症状などがある場合には、その疾患の検査も兼ねて治験に参加してみるのも良いと思います。

 

もちろん、「慢性便秘だと思うけど・・・」という感じで治験に参加して検査した結果、「慢性便秘ではなかった」ということになっても、一般的には費用の負担は製薬会社がするので、問題ありません。
(気になる方は念のため、治験参加前に質問をしてみるのも良いと思います)

 

おすすめサイト

上記で紹介した、健康食品や化粧品のモニターから、新薬の治験まで幅広く取り扱っており、信頼できるサイト(すべて無料です)をいくつか紹介しておきます。

 

◆JCVN


 

◆VOB(ボランティアバンク)


 

◆インクロム (関西地方に強いです)


 

 

 

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